「道化の涙に映る虹」第33話

前話 upcyclist.hatenablog.com 寝ようとしても目が冴える。 夜中を三時過ぎた辺りからウトウトし、やっと眠りについた。 「パパ、今までありがとう。さようなら」 成人式の晴れ着を纏った美月は、貴男に背を向け歩き出した。 「美月、待ってくれ。本当に悪かった」 自分の叫び声で貴男は目を醒ました。 目尻は乾いた涙で…