「胞子の奉伺(ほうし)」
人類の宿主は地球であり、人類は寄生虫や菌類の一つにしか過ぎない。
宿主が死ぬと寄生している生物も死ぬ。
従って、寄生する生物は宿主に害を及ぼさないものが多い。
自然破壊程度の環境破壊は、人類の環境を破壊することであり、地球の環境は破壊しない。
痛い目をみるのは地球ではなく人類であり、自ら首を絞める滑稽で希少な生物であるといえる。
更に滑稽なのは人類は宿主たる地球を破壊しえるものを地球上で生成していることである。
そして、地球の資源をとことん食い潰し、新たな宿主たる星を求め、胞子を飛ばすが如くロケットを打ち上げる。
無銭飲食たる人類を黙って見ている宿主とは到底思えない。
母なる地球に意思がないといつ誰が決めたのだろうか。
母は意思が無く子にだけ意思?単なる驕りではないだろうか?
人類は、意思表示をしない寡黙なものに意思が無いと決めつけたがる。
表示をしていないだけとは考えられないだろうか?
いっそ、意思がありますなどと看板をぶら下げてくれればラクなのに…。
残念ながら親は子を全面的に守る存在ではない。
鍛錬の重みを知っているのだろうか?
最初の試練は家庭内の親である。
このままでは近い将来、人類は淘汰されるであろう。
寡黙なのも、「気付きの猶予を与えてもらっている」という解釈も成り立つのではなかろうか。
人類など、全ての星が己の存在(生きる)意義を解明する為の実験道具であり、弄ぶ玩具の一つである。
弄ぶことに興奮を覚えるのも、生殖行動のエラーの一つ。
地球のご機嫌をおうかがい申し上げる。そんな謙虚な姿勢が大事だと
酔いどれ物書きは妄想するのであった。マル!
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