「廃材より廃人(ポンコツ)である私のアップサイクル」
「俳人」と言いたいが「廃人」寄りの私。
本当にアップサイクルが必要なのは廃材ではなく、自分自身だと気が付くのに長い年月を要した。
頭の中にあるものをデザインしてアウトプットする。その表現によって自分自身に価値を付加し、再構築することで新たな自分に昇華させる。
言葉では簡単だが、そうは問屋が卸さない。日々苦悩し試行錯誤の連続だ。
人生というゲームに失敗はつきものだというけれど、失敗するとダメージは大きく、解消されずに記憶と言う名で蓄積する。
リセットしたくなる誘惑に迷うが、プレイに復帰出来る保障はない。
キャラクターも問答無用で変更させられ選択肢も無い。
もとより、今のキャラクターに執着していないのだが僅かな愛着もある。今より変なキャラクターは御免だ。
データの損失によって同じ過ちを繰り返す等、初期化のリスクも考えると簡単にリセットキーは押せない。
ならば、世知辛い世の中を渡り歩く為に、矛か盾、あるいはその両方を実装しなければならない。
他人との論争を嫌い、飄々と生きたい私は身軽に盾だけで良い。
その盾は、人生と言う道で拾い集めた廃材で出来ているが自分に相応しい。
ポンコツな自分にオンボロな盾。
傍から見れば滑稽だ。
道中、鋭い矛で突かれても、命を落とさぬ限り盾をアップサイクルして歩く。
いつかその盾を道に置く時、一瞬でも笑顔になれれば良いと思う。
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