海辺のアップサイクリスト

価値観の見直しによって生活を好循環させること

「8,167 kmの距離を描く幻のイーゼル」

2年前の丁度今頃。 とある若い女性の油絵を描いた。 彼女は大学の講師、父親とは死別し、大学の講師だった母親と二人暮らし。 そして、猫一匹がその中にいた。 文章では「とある」と書き出したが、油彩では「えにし」を感じて描いた。 私は事業と共に家庭に…

自作サバイバルグッズ 「新年を迎えたけれど」

家を! 高い酒瓶を! 仕事の穴を! あけましておめでとうございます! 皆様は大丈夫でしょうか? 休み明けは色々気が気ではありませんよね。 「余計なお世話だ!折角の正月気分を台無しにしてヽ(#`Д´)ノ!」 そうですよね。お怒りはごもっともです。不安を煽…

「道化の涙に映る虹」第14話

前話 upcyclist.hatenablog.com 貴男が事務所からフロントに戻ろうとした時、奈緒美が小走りで近づき 「ねぇ知ってる?」 小声で聞いてきた。 「何が?」 貴男が尋ねると、奈緒美が耳打ちし「沙織のこと聞いた?」 「商品コードの登録ミスの件でしょ?知って…

「飛ばない鳥」

皆さん、飛ばない鳥と聞いて何を思い浮かべるだろうか? ダチョウ、エミュー、ヒクイドリ、キーウィ、ヤンバルクイナ、ペンギン等だろうか。 これらの鳥は、正式には飛翔能力が欠如しているので、飛びたくても飛べない、つまり飛べない鳥である。 飛べない鳥…

「道化の涙に映る虹」第13話

前話 upcyclist.hatenablog.com 勤務を終えて自宅に着いた貴男は内ポケットからスマホを取り出す。 着信は無かった。 ジャケットを椅子の方に投げ、冷蔵庫の上にスマホを置き、中から500mℓの缶ビールを取り出した。 プルトップを開けて一口飲むと 「こんばん…

「道化の涙に映る虹」第12話

前話 upcyclist.hatenablog.com 10万単位で金額が違っていた。明らかに単なるレジの打ち間違いではなかった。レジは古い機種で、仕入れ管理の社内LANと切り離され連動しておらず全てが手入力だった。 沙織は、事の次第を求められ、微かにカビの臭う日当たり…

「道化の涙に映る虹」第11話

前話 upcyclist.hatenablog.com 「じゃあ調整は後でね」 次の約束を取り付けた貴男は、グラスに残ったボルドーのメルロを一気に飲み干すと 「確か予定だと明日バス10台入っていたよね。朝早いからそろそろ帰ろうか?」 バスの話など無粋だと思ったが、戦場…

「道化の涙に映る虹」第10話

前話 upcyclist.hatenablog.com 男と女など、所詮寂しい動物で、シチュエーションさえ整えばどうにでもなる生き物。 互いに望む形をリアルタイムで探っている。 男は失敗を恐れ、女はリカバリーを冷静に、いや、ムードで見ている。 ラ・メルの窓辺にある筈の…

「道化の涙に映る虹」第9話

前話 upcyclist.hatenablog.com 沙織の車を先に帰した貴男は、中古のトールワゴンに沙織を乗せ、ラ・メルに向かった。 ラ・メルに着いた頃、貴男が事前に思い描いていた海に映えるオレンジ色の夕暮れは無残にも呆気なく閉じていた。 ここまでくれば、沙織の…

「道化の涙に映る虹」第8話

前話 upcyclist.hatenablog.com 「沙織は幻滅しているに違いない」 何とかフルラウンドが終わった貴男。 想定外の出来事に翻弄されて内心穏やかではなかったが、そこは経験が浅い青年ではない。頭の中ではリカバリーを考えていた。 貴男は、会社が倒産しても…

「道化の涙に映る虹」第7話

前話 upcyclist.hatenablog.com 貴男は、左手に嵌めたグローブの裾を手首側に強く引っ張り、グー、パーを繰り返しながら手にフィットさせた。 カートに積んであるゴルフバッグからドライバーを引き抜き、ティグラウンドに立って素振りを一度、そして、グリー…

「道化の涙に映る虹」第6話

前話 upcyclist.hatenablog.com 疲れた体を引き摺り家に帰ると、それに呼応するかのように、スマホに青い光が点滅し着信メールを知らせた。 沙織はメールが苦手、ましてやLINEなど誰ともやらないと奈緒美は言っていた。 LINEの着信を知らせる緑の点滅ではな…

「道化の涙に映る虹」第5話

前話 upcyclist.hatenablog.com 仕事上、作り笑顔は絶やさない貴男。だが、真の笑顔は失ったままだった。 その浅黒かったかつての笑顔 幼い娘はアンパンだと言って喜び、別れた妻は子熊のようだとからかった。 思い出の詰まった東京の家から身を剥がすように…

「鈍感」

錯覚ではなく サッカーのではなく 作家、渡辺淳一 の作品「鈍感力」でもなく さらに上を行く「鈍感道」をひた走る間抜けな自叙伝的エッセイです。 何が鈍感なのか? 私は生活において全てです。 人に言われなくても、気づいていながら修正できない。 筋金入…

「道化の涙に映る虹」第4話

前話 upcyclist.hatenablog.com 貴男は帰宅すると「よろしくお願いします」と印刷された沙織の名刺を裏返し、記載されたアドレスに「ありがとう(^o^)/」を送信した。 その日の返信は無く、三日後の夜に「どういたしまして」とだけ返信があった。 沙織の降格…

自作間仕切り「仕切り上手は○○上手」

傷と汚れがひどくなった、床のクッションフロアを張り替えることにした。 張り替えは業者に頼む人が多いかと思うが、DIY精神が旺盛な私の思考形態は、まず自分で出来ないだろうか?から入っていく。それでダメならば業者となる。 迷わずホームセンターに直行…

自作シャンデリア「ココロの洗濯が必要なのだが、その前に」

一人で外食中、疲れたココロでボーっとして、うっかりジャケットの袖にシミをつくってしまった。こりゃ大変だクリーニングが必要だ。数日後、クリーニング屋に受け取りにいき、自宅に着くと、クリーニング溶剤のニオイが残るジャケットを袋から取り出し、ク…

自作壁掛けミニホームバー「昨日はBARの雰囲気で終わったので」

今日はBARつながりのネタで 私の住んでいるところは都会ではないので、外に飲みに行っても、帰りはタクシーか電車 で、あればまだマシ。 結局代行を呼ぶはめになり、必然的に家飲みが多くなります。 しかし、我が家は、ミニマルとはとても呼べない殺風景な部…

自作壁時計「面白い、楽しいアップサイクルの世界」

私は海の近くに住んでいるのでよく浜辺を散歩する。 波打ち際に漂着物を探し、アップサイクルに使えそうなモノを少しだけ持って帰る、言わばゴミ散歩である。 波打ち際は、歓迎されない漂着物の方が圧倒的に多く、この一見清掃活動であるかのような、曖昧で…

「道化の涙に映る虹」第3話

前話 upcyclist.hatenablog.com 食事会で世間話のネタは尽きてしまった。駅まで15分の帰り道、貴男は沙織に何を話せば良いか思案に暮れていた。 「あのー、できたらメールアドレス教えて欲しんだけど」唐突過ぎたが他に言うべき言葉は浮かばなかった。 「…

「道化の涙に映る虹」第2話

「道化の涙に映る虹」第2話

自作バッグ「季節外れのアサギマダラ」

手作りの革のバッグです。カビが生えて捨てようとした革ジャンを解体して材料にしました。柄はプリントではなく、黒色と浅葱色の二枚の革を切り抜いて貼り合わせています。

連載小説「道化の涙に映る虹」 - Tragic love - 第1話

事業に失敗し、都会から逃げる様にして辿り着いた綺麗な海沿いの町。そんな町で再生してゆく一人の男の物語。

「証拠~♪ 証拠~♪ 証拠、証拠、証拠、浅はかな証拠♬~」

「信ずるものは救われる。ではなく、信ずるものを見誤れば騙される」という、入信したら大怪我では済まされない、愚かで救い難い、痛い宗教。 その団体の教祖が死刑になった。 本来、現世の悩みや苦しみから人々を救済するのが宗教。 そして、信者以外も救う…

「キャップ投げ」

帽子投げ? youtubeを見るまで何のことかさっぱりわからなかった。 ペットボトルのキャップ(蓋)で多彩な変化球。 「ペットボトルのキャップ」 ともすれば単純にゴミである。 ペットボトルのキャップを回収し、リサイクル業者に買い取ってもらい、その対価…

「オツムにオムツ」

変種珍種のコスプレでも、ニューカマーでもない。 オツム(頭)にオムツを忘れ世間に汚物を撒き散らす輩がいる。 駅を畑と錯誤し汚物を撒き散らすのは、まだ可愛い方。 一万歩譲って、「しょうがないね~永遠の赤ちゃん」と思ってあげる。 (進歩が無い馬鹿…

「ノウハウ本に夢みる」

ノウハウ本 現代において本に限定するのはそぐわない。 「ノウハウに夢みる」でも良かったのではないか? ノウハウは、「専門的・実用的な技術、知識、手法」だという。 ならば、それは生きる為、サバイバルの手立てと置き換えることもできる。 人は常に悩み…

「自称アップサイクリストの部屋」

今週のお題「お部屋自慢」 東京を離れてやっと実現した戸建暮らし。 とはいっても、中古賃貸の一人暮らし。 さらに一階は隣に住む家主さんの駐車場兼物置。 誰も羨ましくない筈だ。妬む要素も無い。 でも、かなり静か。 これだけでも凄くうれしい。 部屋自慢…

自作ランプ「モスマン(Mothman)?」

ライトブルーの経糸とパープルの緯糸のシャンブレーのオーガンジー 異なる色を組み合わせることで生まれるハーモニー。 この布地を見つけた時、「何を作ろうか」などと一切考えず、綺麗な配色に魅かれて衝動買いしてしまった。 後にシェードに化けるとは夢に…

「伊豆の山の幸」

伊豆は海の幸ばかり注目されるが実は山の幸も豊富。 味覚を刺激する。 伊豆の山の幸なら猪鹿蝶のジビエである。 さすがに蝶は無いが、代わりにズガニが入る。 遠方からの営業の帰り、近道で峠を通るとヒャッとすることが多々ある。 暗闇のヘッドライトに突如…