海辺のアップサイクリスト

アップサイクルとは、不要な廃材にデザイン等の付加価値を施して新たな製品に昇華させること。リサイクル、リユースの上をいく循環型環境ビジネスです。クリエイターの視点で提案していきます。

「道化の涙に映る虹」第35話

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前話

upcyclist.hatenablog.com

 「ゴメン。アンナ、いろいろあって疑り深くなっているんだ。赦してほしい。お金は無いけど友達でいてくれたら嬉しい」

 

半日ぐらい時間が経過したころにアンナから返信があった。

 

「タカは日本人なのにお金無いの?まあいっか了解。私もお金無いよ。確か日本語でびんぼうだよね(笑)」

 

「実は、前に自分がやっていた会社が倒産して、あっ、倒産てわかる?それでお金が無くなったんだ。でも、もう借金は無いよ」

 

貴男はアンナから返信があったことで少し嬉しくなっていた。

 

「倒産わかるよ。タカは経営者だったのか。大変だったね。私の友達で、お金目当てに日本の70歳くらいのお爺さんと結婚した人がいるよ。国際結婚何とか所にとうろくで」

 

「そうか。アンナはそういうところに登録しないの?」

 

「やだよ。お金無いより、ある方がいいけど。何でお爺さんと結婚?」

 

「そうか」

 

「そうだよ。そういえばタカの写真見てない。送って!お爺さんなら、さよならだよ」

 

 

すっかり忘れていた。貴男は自分の姿をアンナに見せていた気になっていた。

アンナがOKする基準はわからない。少なくとも、今のくたびれた姿は見せられない。

 

「天気の良い日に近くの海で撮ってくると約束したけど、仕事も忙しいし休みの日も天気悪かったんだ。もう少し待ってね」

 

アンナに気に入られようとしている自分を滑稽に思いつつも、貴男は苦し紛れの言い訳をした。

 

「タカはどんな感じなの?早く見たいよ」

 

「もともと自撮りが好きでなかったので最近の写真があまり無いんだ。ゴメン」


「そっか、残念(-ω-)/」

 

「ところでアンナは面食いなの?」

 

「どうかなぁ、普通」

 

「アンナの写真は本物なの?」

 

「前に日本いた時、モデル事務所にとうろくした時のオーディション写真だよ」

 

貴男にはますますプレッシャーが掛かっていた。