海辺のアップサイクリスト

アップサイクルとは、不要な廃材にデザイン等の付加価値を施して新たな製品に昇華させること。リサイクル、リユースの上をいく循環型環境ビジネスです。クリエイターの視点で提案していきます。

「道化の涙に映る虹」第22話

前話 

upcyclist.hatenablog.com

 

f:id:upcyclist:20170208004243j:plain

沙織が退職した後、販売部長とパートが売店業務を行っていたが、三週間後には新入社員がレジに就いた。

  

沙織の姿が売店に無くても、プライベートで繋がった貴男には寂しさは無かった。

 

 

しばらくして、沙織に新しい勤め口が決まった。病院の事務だった。

 

 

「今日、仕事終わったら家に来る?新鮮なサザエが大量に入ったんだ *^-^*」

沙織から貴男の業務終了20分前にメールが入る。

 

 

貴男はトイレに行くことを同僚に告げ返信する。

「ゴメン、明日、お客の忘れ物を届けなければならないんだ。知っての通り本来なら配送だけど、神奈川だから朝一で直接届けろと言うんだ。本当にゴメン (TmT)」

 

「仕方ないね(^_^)」

 

  

 

 

「今日夜勤じゃないよね。無性に逢いたい。ダメかな?」

  

「ごめんね<(_ _)> 今日夜勤なんだ」

 

 

 

互いの様子が見えなくなり、次第にすれ違いが多くなっていった。

 

 

 

逢えないのは自分にも原因があるにも拘わらず、避けられているように勘ぐった貴男は苛立ちを募らせ

 「逢いたくないなら別れよう」

酔いに任せ、本心ではないメールを送信した。

 

 

一時間経過しても沙織から返信が無かったことから、貴男は駄々をこねた自分を恥じていた。

 

 

それから20分ぐらいして、沙織から

「 (*T_T*) 」

とだけ返ってきた。

 

 

深酒の貴男は着信に気付かず寝てしまっていた。

 

 

翌朝、貴男は

「昨日は大人げなかったゴメン」

送信した。

 

 

その日、沙織からの返信は無かった。

 

 

upcyclist.hatenablog.com